「千三つ」の不動産業界…どうせぼったくるんだろ…!?
今より大きいお家でリッチに暮らしたい…
そう思ったぼくは、お引越しを決意し、前のお部屋の倍くらいあるんではないかというゆったりしたお部屋で幸せに暮らしています。うわーい!!
先日、退去立ち会いってやつをやりました。
不動産屋さん立ち会いのもと、退去費用を算出してもらったり部屋の鍵を返したりする儀式です。
有数のお金持ち(になる予定)のぼくは、こういったお金が絡むイベントに手ぶらで臨んだりなんかしません。
退去費用というのは、とってもぼったくられやすい費用だといいます。
あちらは不動産のプロ。丸腰で挑んでは、言われるがままに退去費用を支払うことになってしまうでしょう。
「あ!ここ、壁に穴開いちゃってますよね~
困るなぁ、こりゃあ全部新品に張替えなきゃいけないから、7億円頂きます!!!」
このポスターをとめていた小さな画鋲の穴のことですか?
この程度のものでしたら、通常損耗の範囲に該当すると考えるのが一般的だと思いますので、借主であるぼくに費用負担の義務はないものと考えます。
また、提示頂いた7億円という金額は、残存価額での請求になっているのでしょうか?
国土交通省の「原状回復のガイドライン」によれば、壁紙の耐用年数は6年程度です。
ぼくが入居してから6年以上が経過しているので、この壁紙の残存価値は1円程度のはずです。
7億円が妥当な請求額とは到底考えられません。
専門家に相談させて頂きたいと思いますので、今日この場で請求書にサインすることはできません。
(ぐぬぬ…こいつ、できる…!!)
みたいなやりとりがしたいので、ばっちり予習をしてきました。
「正直不動産」の読みすぎで不動産業界は詐欺師ばっかりという偏見を抱いてしまったぼくは、厳戒態勢で退去立ち合いの日を迎えました。
不動産屋さんへの並々ならぬ警戒心を物語るお話はこちら:
・【賃貸契約】契約したときは、絶対、「契約書の控えください!!」って言おうね!!
・【賃貸契約】特約を変更するの無理ゲー説
「千の言葉の中に、真実はたった三つしかない。正直者がバカを見る。嘘ついてなんぼのイカレた世界、それが不動産の営業だ。」
— 「正直不動産」より
そうして迎えた退去の日…請求額は…
入居の時に説明された退去費用は、「室内クリーニング代」の3万9000円のみ。
これ以上は1円たりとも払わないぞ!!という強い瞳を携えて、ぼくは不動産屋さんを迎えました。
※この退去時のクリーニング費用さえも本当は貸主(大家さん)側が負担するべき金額だ、という説もありましたが、入居の時にそこまでごねたら絶対部屋貸してくれないので、おとなしく支払います。
いざ、尋常に―――――
こんにちは!お部屋確認させていただきますね!!
…はい
…お願いします…
(お部屋を30秒だけ見る)
うわあ、すっごくきれいに使って頂いてありがとうございます!!
6年以上住まわれていたとのことなので、少し身構えてきたんですが、めっちゃめちゃきれいなので、修繕箇所0です!
クリーニング代のお支払だけよろしくお願いします!!
というわけで、実にあっさり最低限の退去費用3万9000円だけ請求されました。
― やさしい、世界 ―
世の中捨てたもんじゃねぇ…
がちがちに警戒していましたが、世界はぼくが思っているよりずっとやさしいものでした。
ありがとう、世界―――
正直不動産の読みすぎも考え物ですが、なんてったってぼくは圧倒的お金持ち(仮)、これくらいの警戒をしなくてはなりません。
本当に怖いのは、今の住居を退去するときなんだ…気は抜けないぞ…
今の住所の怖い退去特約のお話はこちら:
・【賃貸契約】特約を変更するの無理ゲー説
こうしてぼくは慎重に確実にお金持ちの道を歩んでいくのです。
がんばるぞ!!!
おしまい。
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