甘ちゃんの発想やな!!
日々お金持ちになる方法を考え続けているぼくに、ある日天才的なひらめきが舞い降りてきました。
もうすぐ月末か…
月末といえば、株の配当の権利付最終日※が来るんだよなぁ…
※権利付最終日とは… この日の大引けまでに株を持っていると配当金とか優待とかが貰えるよ、っていう日のことだよ。日付は銘柄によって異なるよ。権利付最終日まで株を持ってさえいれば、その次の日(権利落ち日)に株を売っても配当金は貰えるよ。
配当欲しいなあ…
でも、権利付最終日近くに株を買うと、だいたい権利落日に配当目当ての投資家たちが「もう配当GETの資格はもらえたから、株売っちゃお」ってなって、いっぱい売られるから、株価が暴落して結局損しちゃうことが多いんだなぁ…
…ん待てよ?権利落日に暴落する可能性が高いってことは、権利付最終日に空売りをしかけたら、翌日の大暴落で逆に儲かっちゃうのでは…!?
うわあい、すごいことを思いついたぞ!やっぱりぼくは賢いなあ!こわい、自分の才能がこわい…!!
「配当落調整金」の罠…!!
よーし、早速ターゲットの銘柄を探して…
賢人
やめなはれ。
な、なにやつ…!?
賢人
そんなアホでも思いつく手法で儲かるなら、みんな金持ちやで。
賢人
お前、「配当落調整金」って知らんのか?
はいとう…?配当、大好きです!お金、大好きです!!ください!!いっぱい!しこたま!!
賢人
アホか。この場合の「配当落調整金」ってのはな、貰える金やなくて、空売りしようとしてるお前が、買い方に払う金なんや。
えええ、お金を、払う…!?
ハラウ、キライ、モラウ、スキ。オカネ、ハラウ、ダメ、ゼッタイ。
賢人
ええか、お前がやろうとしてるように、権利付最終日で空売りして、翌日の権利落日を迎えると、「配当落調整金」ってやつを買い方に払わなきゃならなくなるんや。逆配当ってかんじやな。
賢人
金額は、制度信用取引か一般信用取引かによってちょっと変わるんやけど、まあざっくりその銘柄の配当相当額を払わなあかんと思ったらええで。詳しくはグーグル先生に聞いてな。
賢人
つまり、100株持ってたら1000円の配当が貰える銘柄だったとしたら、それを空売りする場合にはざっくり1000円くらい配当落調整金を払わなあかん、ってことやな。
そんなぁ…つまり、配当の金額によっては損しちゃうこともあるのか…
賢人
罠は「配当落調整金」だけやないで…
まだこわいやつがあるから、権利付最終日に空売りなんてアホなマネはやめときや…
ええ…まだあるの…こわ…話長…疲れたからまた次回ね…!!
よいこの学習コーナー:
Q.配当落調整金とは何ですか?
A.
信用取引で権利付最終日をまたいだ銘柄のうち、配当金の交付がある場合に、配当金相当額として処理される金額のことを指します。
買い建てをしている方は受取り、売り建てをしている方は支払いとなります。
(中略)
配当落調整金は、配当金の支払いによる株価の下落分を調整する目的で、買い方と売り方の間で調整されるものであり、実際の配当金が支払われている訳ではないため、配当所得には区分されず、譲渡損益の計算に含まれます。
SBIネオトレード証券 「よくあるご質問」より引用
つづく
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