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怪しい漢方薬のお店で謎の小部屋に連れ込まれる②

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日常
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前回:怪しい漢方薬のお店で謎の小部屋に連れ込まれる①

ヨボヨボおじいさんに「虹彩を無料で診てあげよう」と声をかけられたぼくは、たいへんびびりました。

無料より怖いものはない。

有数のお金持ち(になる予定)のぼくは、その資産をがっちり守るため、詐欺についても英才教育を(YouTubeで)受けていました。

無料という言葉で誘って、結局何か高額な怪しい漢方薬などを売り付ける流れかもしれません。

が、ぼくがあまりにひまだったため、いったいこんなヨボヨボおじいさんがどのような手口を仕掛けてだまそうとするのか、また、例の小部屋にはなにがあるのかを見てみたい、という好奇心が勝り、

「無料ならお願いします!!」

と元気いっぱいに答え、おじいさんに連れられて小部屋に侵入することにしました。

小部屋は事務室のようなものらしく、部屋の奥の方には書類がたくさんのった机や、コピー機、怪しい中国医学についての本が詰まった本棚などがありました。

入り口のそばが虹彩診断スペースのようで、なが机の上に診断に使うと思われるパソコンとモニターと、謎のバーコード読み取り器みたいな医療機器がのっかっていました。

ぼくはパソコンの前のいすに座らされ、医療機器を目に押し当てるよう指示されました。

ぼくが言われた通りにすると、おじいさんはパソコンをちまちま操作し、目の写真を撮っていました。

撮れた写真をモニターに写してぼくにみせながら、おじいさんがぼくの体調についてあれこれ解説してくれました。

「ここね、目の上の方、白くもや~っとしてるでしょ?これね、全部脂なの。血液がどろ~っとしちゃってんだね。」

おじいさんはその後も「アザができやすい体質ではないか」「胃腸が優れないのではないか」など、ぼくの体調について当たるような当たらないような指摘をしながら解説を続け、まるで占い師のようでした。

なるほど、体調について不安を煽り、改善するための薬だの霊気の宿った壺だのを勧める手口ですね。

ぼくはおじいさんの話をふんふん聞きながらも、いつ壺を勧められても断れるように頭の中でシミュレーションをしていました。

が、一向に壺を勧めることはなく診断が終わり、おじいさんはぼくの体調にあったお茶の材料を提案してくれました。シナモンやみかんの皮など、謎素材がいろいろ入った特性ブレンド茶を作ってくれるのだと言います。

なるほど、このお茶を高額で売り付ける手口なのですね。

ぼくは決して買わないぞ、という決意に満ちた表情を作り、おじいさんの話を聞きましたが、「お試し無料サンプル3日分を作るから飲んでみてね」とのことで、やはりお金はとらないようです。

なるほど、そのサンプルを送るための住所など個人情報を書かせて、それを使って何か営業を仕掛けたりする方の手口でしたか。

ぼくは個人情報を書けと言われたらでたらめを書いてやる!と身を固くしていましたが、おじいさんはその場でお茶を調合してくれて、個人情報を聞き出すこともなく手渡しで渡してくれました。

「飲み方を紙に書いておいたから、その通りに飲んでみてね。」

なるほど、なるほど・・・

 

ただの、良いお店でした。

 

ぼくは、漢方薬などを扱うお店特有の不思議な雰囲気から偏見を抱いてしまったこと、最近金儲けばかり考えていたせいで人を疑ってしまったことを恥じました。

無料サンプルを渡したお客さんの記録もしてないようなので、これって何度でもサンプルをもらえてしまうシステムなのかしら?サービスし過ぎじゃないかしら?と経営を心配に思ったりしました。

お礼を言ってお茶を受け取り、食堂スペースで食べた薬膳ラーメンのお金を支払って、お店を出ました。

 

そして何気なくレシートを確認すると、薬膳ラーメン「680円」のはずが、「800円」と書いてありました。

 

 

…消費税かな?金額合わないな… 

…ぼくが金額見間違えちゃっのかな…?

…昨今流行りの値上げかな…?メニュー表更新されてなかったのかな?

…ヨボヨボおじいさんがレジやってたし、打ち間違えちゃったのかな…?

それとも…

 

やっぱり、ちょっとだけ、騙されたのかな???

  

疑問は残りましたが、とっても楽しかったのでまた行きたいなぁと思いました。

おしまい。

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